前回は「毎年100万円を貯めてきた方法」について紹介しました。
今回は、その過程で私がどんな失敗をしてきたかを正直にお伝えします。
貯金は「気合」である程度達成できます。
でも、貯めたお金をどう活かすかを知らないと、いつまで経っても資産は増えません。
私自身、長年ほぼ元本のまま増やせずにいました。
この記事では、私が実際に経験した失敗から「やってはいけない運用法」を学べるように構成しています。
ぜひ最後まで読んで、同じ道を踏まないようにしてもらえたら嬉しいです😊
貯金できても「増えない」現実
毎年100万円ずつ貯金していくと、数字だけ見れば順調に見えます。
私も通帳の残高が増えるたびに達成感を感じていました。
しかし実際には、「お金を増やす力」はまったく身についていなかったんです。
当時は金融機関に勤めていたこともあり、「定期預金が最も安全で賢い選択」と信じていました。
年0.5%ほどの金利で、100万円を預けても1年で税引き後わずか約4,000円の利息。
それでも“減らない安心感”を優先して、7年間で700万円を積み上げました。
結果、増えたのはたった数万円……。
この時、私は「貯める力と増やす力は別物」だということに、ようやく気づいたのです。
運用失敗①:個人年金保険に頼りすぎた
定期預金より増える方法を探してたどり着いたのが、個人年金保険でした。
25歳のとき、年間12万円を60歳まで積み立てるプラン(総額420万円)に加入。
受取時には470万円以上になる設計書を見て「これは勝ち確!」と即契約。
さらに保険料控除で毎年約7,800円(旧制度の年金保険料控除)の節税もできて、当時はドヤ顔でした(笑)
でも現実は違いました。
途中解約すれば元本割れ、インフレには完全に負け、手元の資金は拘束される。
今なら断言できます。
「個人年金保険はいらない。」
【学び】
税金の控除額よりも、「資産の流動性」と「利回り」の方が大切です。
運用失敗②:終身保険を“貯蓄”と勘違いした
次に手を出したのが終身保険。
年間10万円×35年で350万円を払い込み、死亡保障500万円が一生涯続くというもの。
「元本割れしない」「掛け金が終われば安心」という言葉に惹かれ、即契約。
でも冷静に考えれば、35年間も資金をロックされるのは致命的。
しかも保険料控除のメリットは微々たるもので、実質利回りは1%にも満たなかった。
終身保険も「貯蓄」ではなく「保険」。
貯める目的で入るものではありません。
【学び】
“保険で増やす”という考え方は、リターンも自由度も低く、自分の可能性を縛ってしまいます。
運用失敗③:投資を「ギャンブル」と決めつけた
当時の私は完全な保険信者。
「投資=ギャンブル」というイメージしかなく、勉強する気すらありませんでした。
NISA制度が始まっても、「そんなの博打でしょ」とお客様に説明していたほどです(汗)。
でも今振り返ると、それが最大の機会損失でした。
もし30歳の頃から月1万円でも投資信託を積立していたら、
今ごろの資産はまったく違っていたと思います。
【学び】
怖いのは“投資”ではなく、“学ばないこと”。
知識不足こそが一番のリスクです。
今だから言える「保険は掛け捨てで十分」
保険は決して悪ではありません。
ただし、加入目的を間違えるとお金の流れを止めてしまいます。
必要なのは以下の3つだけ👇
- 火災保険
- 自動車保険
- 生命保険(家族がいる場合)
それ以外の医療保険・がん保険・貯蓄型保険は基本不要。
「万が一」に備えるだけで十分です。
次回は、**「現役金融機関保険会社員が語る“本当に必要な保険”」**をテーマにお伝えします😊
まとめ:失敗から学んだ「お金の増やし方」
- 貯める力は「努力」でつくる
- 増やす力は「知識」でつくる
私の失敗は、まさに知識不足の結果でした。
でも、これまでの貯金習慣があったからこそ、今は投資に切り替えて再スタートできています。
お金との付き合い方は、知るだけで大きく変わります。
ぜひあなたも、「守る・貯める・増やす」の3ステップで、自分に合った運用を見つけてください🌱
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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